疾患やお悩みについて
小脳疾患・小脳障害について
小脳疾患・障害は悪循環に陥りやすい
小脳疾患とは、何らかの原因で小脳にダメージが加わり、障害を起こす疾患です。小脳の障害によりスムーズな運動が行えなくなります。
小脳疾患の原因としては、脳血管障害、外傷、脱髄疾患、腫瘍などが代表的ですが、アルコール中毒や薬物中毒、感染による小脳の炎症でも起こります。どのような原因でも同じような症状がみられるため、原因の探索が大切です。
小脳疾患の症状は以下のものです。
・めまい
・吐き気
・平衡感覚異常(まっすぐ歩けない、まっすぐ立てない)
・片麻痺
・物に手が届かない
・手の震え
・言語障害
これらの症状により身体が動かしにくくなり、転倒してしまうことも増えるため外出が億劫になる人も少なくありません。運動量の減少により筋力が低下し、さらに症状が増悪するといった悪循環に陥ってしまうこともあり注意が必要です。
小脳疾患・障害にリハビリが有効な理由
小脳疾患の後遺症に対する代表的な治療は以下の3つです。
・内科的治療(薬の服用など)
・外科手術
・リハビリによる機能改善、悪化予防、運動方法の再獲得
小脳疾患の後遺症に対しては、症状を軽減するためにリハビリが重要です。リハビリでは、運動機能障害に対しての歩行訓練やバランス訓練が行われますが、専門職による適切な筋力コントロールの指導を受けることが大切です。リハビリでは、小脳への固有感覚や視覚などの感覚入力を強化する指導が行われます。
具体的な内容としては以下のものがあります。
・重錘(じゅうすい)による負荷
・弾力帯を装着しての運動
・フレンケル体操
・固有受容性神経促通法(PNF)
・リラクセーション
・動作の反復練習
・中間姿勢の練習
小脳疾患では廃用症候群を併発しやすく、その予防のために筋力を発揮する機会が必要です。そのため、自転車エルゴメーターなどの有酸素運動や低負荷高頻度の運動、自重を用いる方法や重錘・ゴムベルトを用いる方法により持久力と最大筋力を改善が図られています。
後遺症が残った場合でも、あきらめず繰り返しリハビリを行い、筋力をコントロールする練習を継続することが大切です。
自費だからできる小脳疾患・障害へのリハビリ
小脳疾患・障害へのリハビリはできるだけ回数を多く行うこと、そして何となく関節をほぐす・筋力トレーニングをする、ということが多くなされていますが、それでは効果が半減すると我々は考えています。小脳の機能を考える時には適切な筋力を発揮し歩く・動かすなど練習を反復していくことが大切です。しかし、介護保険内では制度上1回のリハビリで行える時間は概ね20分~40分程度ですし、その短時間ではできる運動に限りがあります。リハビリが必要な方にとってそれでは効果が実感し難いと思います。そこで、当施設では約60分リハビリを行い、お身体の状態に合わせて筋力をコントロールした状態で動きを滑らかに・かつ強くすることを目的とした内容で行います。
そして、国家資格を持ち、病院での現場経験も豊富なスタッフが対応しますので、生活上のお悩みや今後の経過についてのご相談も受けられます。
小脳疾患・障害の方へのメッセージ
「もう治らない」と諦めていませんか?諦めてしまうことは非常にもったいないことです。
「もっと楽に動きたい」「今のリハビリに効果が感じられない」「もっとリハビリをしたい」と思われる方の気持ちに応えるリハビリを提供します。